Column [ どうなの?日本人選手と、日本人NBAファン ]
「日本からNBAプレイヤーなんて出ないよ。」それさえ言ってくれない人が多かった。実際、田臥勇太選手がNBAプレイヤーになるギリギリまで日本人NBAプレイヤーなんてありえないと思う人が多かったはずだ。NBAファンだから応援はするが、無理だろうという見解が一般的だったと思う。そんな中で日本人NBAプレイヤーが誕生した。そのシーズン田臥選手は不明瞭な理由で解雇された。ファン達はその時に何のアクションも起こさなかったが、本来NBAを叩くべきだ。 まず、田臥選手がNBAプレイヤーになる前から不審な点が多い。彼は前年もナゲッツのキャンプに参加していて良いところまでいっていた。日本人NBAプレイヤー誕生なるか!?と、いった期待もあった。だがNBAはそういったことがギリギリまでわからない厳しい世界である。ナゲッツの時はメディアが先走り誤情報を流していたのを覚えている。今回のサンズの時も同様に先走っていたのだが、ナゲッツの時とは一味違ったのだ。まず、タイミングよく田臥選手出演のCMが流れる。その後、NBAは記者会見を開いた。これだとサンズ入りが決定したかのようだ。でもNBA雑誌等ではまだわからないと書かれていた。当然だ。TV番組まで、決まってもいないNBA入りを大々的に取挙げたのだ。単純に考えて田臥選手のNBA入りは、それなりに前から決まっていたんだろう。と言いたいが、これはダメだ。NBAやサンズはマスコミに対しても公式でも、「田臥勇太NBA入り確定」等は事前には言っていない。「NBAはエンターテイメントでもあり、ビジネスだ。」と、言ってしまえばそれまでだが、裏でなにかしらあったことは確実だ。もちろん田臥選手が実力で入ったと信じたいし、今でもこれからも応援している。だがこれほどまでNBA(企業)とファン(顧客)との間に距離があったとは・・・しかもあからさまだ。 その後、田臥選手は解雇されてしまう訳だが、彼の戦績を見てみると、
| 10/13 クリッパーズ戦 105対83(勝利) 出場時間20分 2点 FG:0/3 3P:0/1 FT:2/4 REB:2 AST:2 ST:2 BL:2 TO:1 PF:3 |
| 10/26 ソニックス戦 103対93(勝利) 出場時間14分 0点 FG:0/2 3P:0/1 AST:1 TO:3 PF1 |
| 10/28 クリッパーズ戦 109対88(勝利) 出場時間10分 2点 FG:1/3 3P:0/1 REB:1 AST:2 ST:1 TO:2 PF:3 |
| 10/29 キングス戦 124対96(勝利) 出場時間7分 0点 FG:0/5 3P:0/1 REB:2 TO:2 |
| 11/3 ホークス戦 112対80(勝利) 出場時間10分 7点 FG:1/3 3P:1/1 FT:4/4 AST:1 TO:1 PF:1 |
| 11/6 ネッツ戦 112対80(勝利) 出場時間3分 0点 FG:0/1 REB:2 AST:2 |
| 12/13 マジック戦 121対100(勝利) 出場時間2分 0点 FG:0/2 REB:2 |
| 12/15 ジャズ戦 108対86(勝利) 出場時間2分 数字的活躍無し。 |
上の10月の4試合はプレシーズン戦、残りの4試合がシーズン戦だ。パッと見非常に微妙だが。彼の戦績は悪くはなく、彼をワザワザ切るような状況でもなかった。例えこの戦績をチーム側が不満に思ったとしても契約は2年だし、もっと早くに見極められたはずである。解雇が決まった時のコメントがNBAjapanに掲載されている。内容はこうだ
サンズのプレジデント・GMのブライアン コランジェロは、「我々は、今シーズンの勇太のチームへの貢献を評価している。勇太にはNBAのチームに大きく貢献する力がある。今回の決定の背景には、コンスタントにプレイする機会があってこそ達成される、成長したいという彼の希望もある。勇太にとって、これが終わりでは決してないし、我々も彼の成長を注意深く見守っていくつもりだ。」と述べた。
「ここで機会を与えてくれたサンズとファンの皆様にはとても感謝しています。このチームの一員として居られないのは非常に残念ですが、自分がこのレベルでやっていけると知りました。NBAで更に経験を積み、キャリアを続けていくことを楽しみにしています。」と田臥は述べた。
実は、田臥選手は右足、大腿四頭筋の捻挫のため16試合に欠場していた。確かにコンスタントな結果ではなかったかもしれない。でも、田臥選手はNBAからABAにいく事を望んでいるような発言は一切ないし、充実している様に見えた。彼の希望だなんてのはどこからでてきたのかわからない。もしかしたらサンズが好調だったため、誰か優れたプレイヤーでも補強するのかと思い、当時は静観していた。だが一向にワザワザ切るような状況が訪れない。ここでファンなら誰しもが田臥を利用してNBA(関連)のシェア拡大を目論んだのではないかという考えがよぎる。私は今でも払拭できていない。日本人は田臥選手だけではないし、日本以外にも有望な選手は存在する。あまりにも気に掛かる事が重なり過ぎだ。サッカーの中田選手のセリエA行きの時もその様な事が言われたそうだが、チームを運営する側がそれも考慮に入れて行った事であって、今回のように協会や企業が確定前から不振に動く事はなかった。日本人だからかバスケ人気低迷のせいなのかあまり言われていないが、日本人NBAファンは不満を表すべきだ。これは少なくとも日本人のNBAファンを甘く見ている証拠だ。
もちろんこのような事はただの偶然で、私の行き過ぎた考えであると願いたい。 もしこの考えが払拭されるとすれば、それは田臥選手のNBA復帰と活躍である。4/16/05
